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Japanese 1988 (Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳)
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John 11
Japanese 1988 (Seisho Shinkyoudoyaku 聖書 新共同訳)
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1
ある病人がいた。マリアとその姉妹マルタの村、ベタニアの出身で、ラザロといった。
2
このマリアは主に香油を塗り、髪の毛で主の足をぬぐった女である。その兄弟ラザロが病気であった。
3
姉妹たちはイエスのもとに人をやって、「主よ、あなたの愛しておられる者が病気なのです」と言わせた。
4
イエスは、それを聞いて言われた。「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためである。神の子がそれによって栄光を受けるのである。」
5
イエスは、マルタとその姉妹とラザロを愛しておられた。
6
ラザロが病気だと聞いてからも、なお二日間同じ所に滞在された。
7
それから、弟子たちに言われた。「もう一度、ユダヤに行こう。」
8
弟子たちは言った。「ラビ、ユダヤ人たちがついこの間もあなたを石で打ち殺そうとしたのに、またそこへ行かれるのですか。」
9
イエスはお答えになった。「昼間は十二時間あるではないか。昼のうちに歩けば、つまずくことはない。この世の光を見ているからだ。
10
しかし、夜歩けば、つまずく。その人の内に光がないからである。」
11
こうお話しになり、また、その後で言われた。「わたしたちの友ラザロが眠っている。しかし、わたしは彼を起こしに行く。」
12
弟子たちは、「主よ、眠っているのであれば、助かるでしょう」と言った。
13
イエスはラザロの死について話されたのだが、弟子たちは、ただ眠りについて話されたものと思ったのである。
14
そこでイエスは、はっきりと言われた。「ラザロは死んだのだ。
15
わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。あなたがたが信じるようになるためである。さあ、彼のところへ行こう。」
16
すると、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たちに、「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った。
17
さて、イエスが行って御覧になると、ラザロは墓に葬られて既に四日もたっていた。
18
ベタニアはエルサレムに近く、十五スタディオンほどのところにあった。
19
マルタとマリアのところには、多くのユダヤ人が、兄弟ラザロのことで慰めに来ていた。
20
マルタは、イエスが来られたと聞いて、迎えに行ったが、マリアは家の中に座っていた。
21
マルタはイエスに言った。「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに。
22
しかし、あなたが神にお願いになることは何でも神はかなえてくださると、わたしは今でも承知しています。」
23
イエスが、「あなたの兄弟は復活する」と言われると、
24
マルタは、「終わりの日の復活の時に復活することは存じております」と言った。
25
イエスは言われた。「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。
26
生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。」
27
マルタは言った。「はい、主よ、あなたが世に来られるはずの神の子、メシアであるとわたしは信じております。」
28
マルタは、こう言ってから、家に帰って姉妹のマリアを呼び、「先生がいらして、あなたをお呼びです」と耳打ちした。
29
マリアはこれを聞くと、すぐに立ち上がり、イエスのもとに行った。
30
イエスはまだ村には入らず、マルタが出迎えた場所におられた。
31
家の中でマリアと一緒にいて、慰めていたユダヤ人たちは、彼女が急に立ち上がって出て行くのを見て、墓に泣きに行くのだろうと思い、後を追った。
32
マリアはイエスのおられる所に来て、イエスを見るなり足もとにひれ伏し、「主よ、もしここにいてくださいましたら、わたしの兄弟は死ななかったでしょうに」と言った。
33
イエスは、彼女が泣き、一緒に来たユダヤ人たちも泣いているのを見て、心に憤りを覚え、興奮して、
34
言われた。「どこに葬ったのか。」彼らは、「主よ、来て、御覧ください」と言った。
35
イエスは涙を流された。
36
ユダヤ人たちは、「御覧なさい、どんなにラザロを愛しておられたことか」と言った。
37
しかし、中には、「盲人の目を開けたこの人も、ラザロが死なないようにはできなかったのか」と言う者もいた。
38
イエスは、再び心に憤りを覚えて、墓に来られた。墓は洞穴で、石でふさがれていた。
39
イエスが、「その石を取りのけなさい」と言われると、死んだラザロの姉妹マルタが、「主よ、四日もたっていますから、もうにおいます」と言った。
40
イエスは、「もし信じるなら、神の栄光が見られると、言っておいたではないか」と言われた。
41
人々が石を取りのけると、イエスは天を仰いで言われた。「父よ、わたしの願いを聞き入れてくださって感謝します。
42
わたしの願いをいつも聞いてくださることを、わたしは知っています。しかし、わたしがこう言うのは、周りにいる群衆のためです。あなたがわたしをお遣わしになったことを、彼らに信じさせるためです。」
43
こう言ってから、「ラザロ、出て来なさい」と大声で叫ばれた。
44
すると、死んでいた人が、手と足を布で巻かれたまま出て来た。顔は覆いで包まれていた。イエスは人々に、「ほどいてやって、行かせなさい」と言われた。
45
マリアのところに来て、イエスのなさったことを目撃したユダヤ人の多くは、イエスを信じた。
46
しかし、中には、ファリサイ派の人々のもとへ行き、イエスのなさったことを告げる者もいた。
47
そこで、祭司長たちとファリサイ派の人々は最高法院を召集して言った。「この男は多くのしるしを行っているが、どうすればよいか。
48
このままにしておけば、皆が彼を信じるようになる。そして、ローマ人が来て、我々の神殿も国民も滅ぼしてしまうだろう。」
49
彼らの中の一人で、その年の大祭司であったカイアファが言った。「あなたがたは何も分かっていない。
50
一人の人間が民の代わりに死に、国民全体が滅びないで済む方が、あなたがたに好都合だとは考えないのか。」
51
これは、カイアファが自分の考えから話したのではない。その年の大祭司であったので預言して、イエスが国民のために死ぬ、と言ったのである。
52
国民のためばかりでなく、散らされている神の子たちを一つに集めるためにも死ぬ、と言ったのである。
53
この日から、彼らはイエスを殺そうとたくらんだ。
54
それで、イエスはもはや公然とユダヤ人たちの間を歩くことはなく、そこを去り、荒れ野に近い地方のエフライムという町に行き、弟子たちとそこに滞在された。
55
さて、ユダヤ人の過越祭が近づいた。多くの人が身を清めるために、過越祭の前に地方からエルサレムへ上った。
56
彼らはイエスを捜し、神殿の境内で互いに言った。「どう思うか。あの人はこの祭りには来ないのだろうか。」
57
祭司長たちとファリサイ派の人々は、イエスの居どころが分かれば届け出よと、命令を出していた。イエスを逮捕するためである。
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