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John 19
Japanese 2017 (バイブル: 新約聖書)
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1
ピラトはイエスを引き渡し、ムチ打ちを命じた。
2
――「よしっと・・・この方がよっぽど王様らしいわぃ!ハハハハッ!」ムラサキ色のガウンを着せ、鋭いとげが無数にあるイバラで 編あまれた 冠かんむりを頭にかぶせた兵士たち。
3
――「おーこれは、これは!ユダヤ人の王殿ではございませんか!」「コラッ、おまえたち!ユダヤ人の王に 敬礼けいれいせんか!」「プ・・・ブワッハッハッハァ—!」ドスッドシ、ゴキ・・・・・・・ イエスのもとに集まり、さんざんからかったあげく、何度も何度もイエスの顔を殴った。
4
ピラトはもう一度外に出てきた―― 「見ろ!いま、おまえたちのもとへイエスを引き渡す。だがいいか!私の目に彼は無罪だ!」ユダヤ指導者に念を押した。
5
すると奥から、茨いばらの 冠かんむりで額から血を流し、紫のガウンをまとってイエスが出てきた・・・ 「これがその男だ!」ピラトはユダヤ人指導者たちに向かって言った。
6
「殺せ〰!!十字架で殺せ〰!!!」イエスを見て吠えるユダヤ指導者たちと神殿の警備員たち。「なっ!彼は無罪だぞ!そこまで言うなら、おまえたちの手で十字架につけろ!」
7
「我々の掟では、死刑です!!!自分を神の子と言ったのです!!!」
8
それを聞いて、ピラトは恐ろしくなった――
9
官邸の中に戻り、イエスに尋ねた―― 「お主は・・・いったいどこから来た?」「・・・」口を開かないイエス。
10
「この私を無視するか?私の命令ひとつで、お主を釈放することも、十字架につけることもできるのだぞ」
11
「いや、神から与えられた権限でなければ、あなたには何の手出しもできない。ですから、私をあなたに引き渡した者はとんでもない過ちを犯したのです」
12
この後、ピラト総督はなんとかしてイエスを釈放しようとした。しかし、それに反対するユダヤ人指導者―― 「釈放なさるおつもりで?誰であろうと、自分を王とする者は反乱者ですよね?!とすれば、あなたは ローマ帝王カイザルの敵ということになりますぞ!!!」
13
これを聞いたピラト総督は、イエスを 敷石ガバタと呼ばれる場所へ連れていき、裁判の席に着いた。
14
それはちょうど、過越祭すぎこしさい前日の正午―― 「さあ、お主らの王だ!」ピラト総督はユダヤ指導者たちに告げた。
15
十字架に連れてけ〰!連れてけ〰!!十字架にかけて殺せ〰!!! 叫び続けるユダヤ指導者たち・・・ 「お主たちの王だぞ?十字架にかけて殺したいのか?」「我々の“唯一の王”は ローマ帝王カエサルだ〰〰!!!」祭司たちがこう答えると。
16
(ぬ゛ぅ・・・)これでは、しかたがない。ピラト総督も折れて、十字架につけて処刑するよう兵士に命じてイエスを引き渡した。
17
イエスは、十字架を背負わされ、エルサレム市外の どくろゴルゴダの地、つまり処刑場へ引っ立てられて行った。
18
――カンッ、カンッ、カンッ、べチャッ・・・・・・ たどり着くと、イエスの手足に太い釘が打ち込まれ、十字架にはりつけられた。右にも左にも1人と、イエスの両側にも犯罪者が釘づけにされた。
19
――ゴンッゴンッゴンッ イエスの頭上に罪状書きが掲げられた。――ユダヤ人の王・ナザレのイエス―― この罪状書きはピラト総督が決めた。
20
処刑場は 都みやこから近く、しかも、罪状書きはヘブル語、ラテン語、ギリシヤ語で書いてあったので、大ぜいのユダヤ人が読んだのだった。
21
「これは納得がいきません!『ユダヤ人の王』ではない、『自称ユダヤ人の王』と書き直してください!!!」ピラト総督に抗議する祭司たち。
22
「私が一度書いたことは変えぬ」ピラト総督はしらっとあしらった。
23
イエスを十字架に釘づけにしたあとすぐのこと―― 「この布は俺がいただくぜ!」「じゃあこっちは俺が・・・」兵士たちは、イエスが身に付けていた服を、4等分して分け合った。下着もそうしようとしたが、よく見ると縫い目がない。
24
「こいつは裂くわけにいかないな。よし、くじで決めよう」これで聖書にあるお告げが実現した―― 「🎼彼らはわたしの着物を分け合い 下着をくじ引きにした」―― 【聖書:詩篇22:18より引用】 兵士たちは、まさにこの言葉のとおり行ったのだった。
25
十字架のそばには、イエスの母マリヤ、おば、クロパの妻マリヤ、マグダラのマリヤが立っていた・・・
26
イエスはそこに立つ母を見た―― 「彼を見て、かあさん・・・これより彼があなたの息子です・・・」そう母に伝えると、今度は彼の愛する弟子を見た。
27
「これより彼女はあなたの母だ・・・」その日以来、その弟子は、イエスの母を自分の家に引き取った。
28
その後、イエスは全てが完了したことが分かると―― 「のどが渇いた・・・」このことばで、聖書のお告げの一つが実現した。
29
イエスのかかる十字架の近くには、酸っぱいぶどう酒がたっぷり入ったつぼがあった。兵士たちは 海綿スポンジをぶどう酒にひたし、ヒソプの木の枝の先っぽにつけてイエスの口元に差し出した。
30
イエスがそれを口にした直後―― 「完勝!!!」そう叫ぶと、頭を落とし、息を引き取った。
31
まずいことに、翌日は特に特別な 休日サバスだった。ユダヤ指導者たちは、どうしても、死体を翌日まで十字架にかけっぱなしにしておきたくない。そのためピラト総督に、受刑者たちのすねを折って早く死なせるよう取り計らってほしい、と願い出た。そうすれば、取り降ろせるからだ。
32
さっそく兵士たちが来て、イエスといっしょに十字架につけられた2人の男のすねを折った。
33
最後に、イエスのところに来て見上げると、死んでるのを確認したため、すねを折るのはやめにした。
34
ザシュッ!―― ところが、兵士の1人が何を思ったのか、いきなり槍でわき腹を突き刺すではないか! すると血と水が流れ出た。
35
この一部始終を、私は確かにこの目で見た。それをありのままに、正確に報告している。正確性からみんなにしっかり信じてもらいたいからだ。
36
これで聖書のことばが実現した―― 「彼の骨は一つも砕かれない」―― 【聖書:出エジプト記12:46、詩篇34:20、民数記9:12より引用】
37
「彼らは自分たちが刺した方を見る」―― 【聖書:ザカリヤ書12:10より引用】
38
このあと、イエスを信じていながら、ユダヤ指導者たちを恐れ、それを隠してきたアリマタヤ出身のヨセフが、勇気を奮い起こした―― 「イエスの死体を私に引き取らせてください」「よい」ピラト総督の許可を得ると、すぐ刑場に駆けつけ、死体を降ろした。
39
前に、夜中にこっそりイエスのもとを訪れたニコデモも、アロエを混ぜ合わせて作った没薬の防腐剤を30kgほど用意してきた―― 【没薬(天然ゴムの樹脂で、古代の防腐剤)】
40
2人はいっしょに、ユダヤ人の埋葬の習慣に従い、香料をしみ込ませた長い亜麻布でイエスの体を包んだ。
41
イエスが十字架につけられた場所の近くに、木の生えている園があり、そこに誰も埋葬されたことのない、新しい墓があった。
42
もうすぐ特別な 休日サバスが始まるため、急がなければならない。2人は近くにあったその墓にイエスの遺体を埋葬した。
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